GP神戸とちょっとした調整録。
2015年11月23日 TCG全般行ってきました。
まず事前準備について。
最初はPT前ぐらいから2週間ほどダークジェスカイを回していました。
極めればどんなデッキにも勝つことができ、GPまでの2ヶ月しっかり使い込めばいけるのではないかと思っていましたが、全然勝てず勝率はやっと勝ち越し程度でした。
その間のGPやSCGの結果を見てもダークジェスカイを意識したエスパートークンなどが勝ち上がり、メタられてなお勝ち続けるアブザンアグロと違い、ダークジェスカイにそこまでのデッキパワーはないと判断し断念。
並行して回していたデッキはトークン型のアタルカレッドと赤緑上陸、エスパートークンやエスパーミッドレンジなど。
エスパートークンは速度の関係上アブザンアグロと真正面から戦わなくてはならず、白蘭やハンガーバック、荒野の確保などデッキの弱い部分を固めて引いたときあっさり踏み潰されてしまうので没。
エスパーミッドレンジは、嘘悔いのアイデアをもとに、空中生成エルドラージとモニュメントから4ターン目にロックオジュタイに繋げる3-5の動きをコンセプトとしたデッキでしたが、先手4ターン目ロックを決めても相手の管理人アナフェンザすら止まらないという事実を前に解体。
結局、アブザンアグロより速いため相手のデッキパワーと向き合う必要があまりなく、使い慣れていたのでプレイにも自信があった赤系アグロしか選択肢が残らず。
赤緑上陸に関しては、
・サイド後の正義のうねりとアラシンの僧侶に強い。
・アナフェンザぐらいならサポートなしで乗り越えられる打点があり、激闘も単体で使いやすい。
などのメリットがありますが、
・コンボ対策の単体除去がそのまま刺さる。
・土地を多めに入れなければいけないためフラッドしやすい。
・トークン型よりアタルカコマンドの威力が低い。
・土地にスロットを割くぶんスペースがなく、メインにショックが取れない。
などのデメリットがあります。
特にアタルカコマンドが弱くなる点とショックが取れない点は致命的だと考えていて、どちらも後述する後手のまくりに必要な部分だと考えているので断念しました。
余談ですが、初日全勝したカクマエプロの赤緑上陸はアタルカコマンドをショックに変更したリストになっていて、理に適っていてすごいなと思いました(感想。
最終的に使用することにしたトークン型のアタルカレッドは、
・横に並べてからのアタルカコマンドと単体を強化してコンボを決めるという二つの軸があるため、対処が難しい。
・ショックでテンポを取りながらビートダウンしきる可能性もある。
などがメリットです。
これに対しデメリットとしては、
・トークン+コンボ、クリーチャー+アタルカコマンドなど噛み合わないハンドだと弱い。
・激闘がコンボ専用パーツのため単体でとても弱い。
・サイド後の単体除去に耐性がある代わりに、アラシンの僧侶きつすぎ。
などがあります。
アタルカレッドのショックは非常に重要で、先手後手を入れ替えるのに必須だと考えています。
具体的には、
・対アブザンアグロでは、1ターン目管理人を除去することで相手の2ターン目をほぼスキップすることができ、その隙に展開できる。
・対ジェイスデッキでは、こちらの後手1ターン目にクリーチャーを出し、相手の先手2ターン目に出てきたジェイスにショックをうちながらさらに1マナクリーチャーを展開できる。
など、一種の後手におけるドブンを発生させることご出来ます。
さらに、後手のため除去にリソースを使っても息切れし難いのも利点です。
また、先手でもショックは十分に強いカードなので後手専用カードでもなく、サイド後の増量も必須だと考えています。
一方で、現環境の赤系アグロ共通の問題点として、コンバットトリックの強さが相手の上手さに大きく左右される点です。その点は改善不可能なので割り切ることに。
まとめると、噛み合い要素が強い代わりに爆発力はあるのがトークン型のアタルカレッドで、直近の大会でアタルカレッドが勝っていなくマークが薄く、アブザンを倒すためにランプとエスパーコントロールが増えていたのでメタゲーム的にも悪くない立ち位置だと思い、本番はこれで行こうと決めました。
実際に使用したのは以下のリスト。
僧院の速槍 4
鐘突きのズルゴ 4
稲妻の狂戦士 1
ケラル砦の修道院長 4
ドラゴンの餌 4
軍族童の突発 3
乱撃斬 3
焦熱の衝動 2
タイタンの力 4
アタルカの命令 4
ティムールの激闘 4
強大化 3
山 7
森 1
燃えがらの林間地 2
燻る湿地 1
吹きさらしの荒野 1
樹木茂る山麓 4
血染めのぬかるみ 4
焦熱の衝動 2
反逆の行動 2
炎跡のフェニックス 3
軍族童の突発 1
前哨地の包囲 2
沼 1
自傷疵 4
メインボードは最強と言われているだけあって、大きな変更はなし。
サイドボードは、サイド後相手がブロッカー+除去という構えを取ってくるので、そこを乗り越えられる自傷疵、フェニックス、反逆の行動を採用。
炙り焼きではブロッカー+ドロコマを乗り越えられず、最近流行り始めた放浪する森林も突破できないため、やむなく自傷疵を採用することに。しかし、自傷疵ではタシグルを突破できないので一長一短。
反逆の行動は優勝したアタルカレッドにも採用されていて、ほとんどの相手は想定外の一枚のため意表をつけて強かったです。
また、増えてきたエスパードラゴンとダークジェスカイのサイド後を確実にとるために赤包囲を2枚採用し、これも強かったです。
そんな感じで本戦に。
参加人数: 2572人
使用デッキ: アタルカレッド
Day 1
一回戦 bye
二回戦 bye
三回戦 エスパートークン 先 ×◯◯
四回戦 ダークジェスカイ 先 ◯◯
五回戦 エスパードラゴン 後 ×◯×
六回戦 エスパードラゴン 先 ◯◯
七回戦 マルドゥ 先 ◯×◯
八回戦 アブザンアグロ 後 ◯◯
九回戦 アブザンアグロ 先 ◯◯
8-1。
Day 2
十回戦 エスパードラゴン 後◯◯
十一回戦 ダークジェスカイ 後 ×◯◯
十二回戦 アブザンアグロ 先 ××
十三回戦 エスパードラゴン 後 ◯××
十四回戦 ダークジェスカイ 先 ××
十五回戦 ID
2-3-1。
10-4-1で121位。
Day 1は露骨に引きが強かったし、相手が土地詰まってイージーウィンもあったりして運が良かったです。
Day 2は十二回戦以降一転して引きが中の下程度で、相手はマリガンもなく普通に回っていて踏み潰されました。
上振れないと厳しいのはわかっていたし、このデッキで勝てたら相当運が良いだろうなとは思っていたのですが、いざ負けると悔しいですね。
これで2月のPTの権利をとれるシーズンも終わってしまいました。
4月のPTは、来年度から学生から社会人になるのでほぼ確実に出れないため競技マジックはしばらくお休みします。
社会人になってからの忙しさが想像もつかないためこれからどうマジックと付き合っていくかはわかりませんが、おそらく完全にやめることはないと思うのでみなさんこれからもよろしくお願いします。
それでは。
おわり。
まず事前準備について。
最初はPT前ぐらいから2週間ほどダークジェスカイを回していました。
極めればどんなデッキにも勝つことができ、GPまでの2ヶ月しっかり使い込めばいけるのではないかと思っていましたが、全然勝てず勝率はやっと勝ち越し程度でした。
その間のGPやSCGの結果を見てもダークジェスカイを意識したエスパートークンなどが勝ち上がり、メタられてなお勝ち続けるアブザンアグロと違い、ダークジェスカイにそこまでのデッキパワーはないと判断し断念。
並行して回していたデッキはトークン型のアタルカレッドと赤緑上陸、エスパートークンやエスパーミッドレンジなど。
エスパートークンは速度の関係上アブザンアグロと真正面から戦わなくてはならず、白蘭やハンガーバック、荒野の確保などデッキの弱い部分を固めて引いたときあっさり踏み潰されてしまうので没。
エスパーミッドレンジは、嘘悔いのアイデアをもとに、空中生成エルドラージとモニュメントから4ターン目にロックオジュタイに繋げる3-5の動きをコンセプトとしたデッキでしたが、先手4ターン目ロックを決めても相手の管理人アナフェンザすら止まらないという事実を前に解体。
結局、アブザンアグロより速いため相手のデッキパワーと向き合う必要があまりなく、使い慣れていたのでプレイにも自信があった赤系アグロしか選択肢が残らず。
赤緑上陸に関しては、
・サイド後の正義のうねりとアラシンの僧侶に強い。
・アナフェンザぐらいならサポートなしで乗り越えられる打点があり、激闘も単体で使いやすい。
などのメリットがありますが、
・コンボ対策の単体除去がそのまま刺さる。
・土地を多めに入れなければいけないためフラッドしやすい。
・トークン型よりアタルカコマンドの威力が低い。
・土地にスロットを割くぶんスペースがなく、メインにショックが取れない。
などのデメリットがあります。
特にアタルカコマンドが弱くなる点とショックが取れない点は致命的だと考えていて、どちらも後述する後手のまくりに必要な部分だと考えているので断念しました。
余談ですが、初日全勝したカクマエプロの赤緑上陸はアタルカコマンドをショックに変更したリストになっていて、理に適っていてすごいなと思いました(感想。
最終的に使用することにしたトークン型のアタルカレッドは、
・横に並べてからのアタルカコマンドと単体を強化してコンボを決めるという二つの軸があるため、対処が難しい。
・ショックでテンポを取りながらビートダウンしきる可能性もある。
などがメリットです。
これに対しデメリットとしては、
・トークン+コンボ、クリーチャー+アタルカコマンドなど噛み合わないハンドだと弱い。
・激闘がコンボ専用パーツのため単体でとても弱い。
・サイド後の単体除去に耐性がある代わりに、アラシンの僧侶きつすぎ。
などがあります。
アタルカレッドのショックは非常に重要で、先手後手を入れ替えるのに必須だと考えています。
具体的には、
・対アブザンアグロでは、1ターン目管理人を除去することで相手の2ターン目をほぼスキップすることができ、その隙に展開できる。
・対ジェイスデッキでは、こちらの後手1ターン目にクリーチャーを出し、相手の先手2ターン目に出てきたジェイスにショックをうちながらさらに1マナクリーチャーを展開できる。
など、一種の後手におけるドブンを発生させることご出来ます。
さらに、後手のため除去にリソースを使っても息切れし難いのも利点です。
また、先手でもショックは十分に強いカードなので後手専用カードでもなく、サイド後の増量も必須だと考えています。
一方で、現環境の赤系アグロ共通の問題点として、コンバットトリックの強さが相手の上手さに大きく左右される点です。その点は改善不可能なので割り切ることに。
まとめると、噛み合い要素が強い代わりに爆発力はあるのがトークン型のアタルカレッドで、直近の大会でアタルカレッドが勝っていなくマークが薄く、アブザンを倒すためにランプとエスパーコントロールが増えていたのでメタゲーム的にも悪くない立ち位置だと思い、本番はこれで行こうと決めました。
実際に使用したのは以下のリスト。
僧院の速槍 4
鐘突きのズルゴ 4
稲妻の狂戦士 1
ケラル砦の修道院長 4
ドラゴンの餌 4
軍族童の突発 3
乱撃斬 3
焦熱の衝動 2
タイタンの力 4
アタルカの命令 4
ティムールの激闘 4
強大化 3
山 7
森 1
燃えがらの林間地 2
燻る湿地 1
吹きさらしの荒野 1
樹木茂る山麓 4
血染めのぬかるみ 4
焦熱の衝動 2
反逆の行動 2
炎跡のフェニックス 3
軍族童の突発 1
前哨地の包囲 2
沼 1
自傷疵 4
メインボードは最強と言われているだけあって、大きな変更はなし。
サイドボードは、サイド後相手がブロッカー+除去という構えを取ってくるので、そこを乗り越えられる自傷疵、フェニックス、反逆の行動を採用。
炙り焼きではブロッカー+ドロコマを乗り越えられず、最近流行り始めた放浪する森林も突破できないため、やむなく自傷疵を採用することに。しかし、自傷疵ではタシグルを突破できないので一長一短。
反逆の行動は優勝したアタルカレッドにも採用されていて、ほとんどの相手は想定外の一枚のため意表をつけて強かったです。
また、増えてきたエスパードラゴンとダークジェスカイのサイド後を確実にとるために赤包囲を2枚採用し、これも強かったです。
そんな感じで本戦に。
参加人数: 2572人
使用デッキ: アタルカレッド
Day 1
一回戦 bye
二回戦 bye
三回戦 エスパートークン 先 ×◯◯
四回戦 ダークジェスカイ 先 ◯◯
五回戦 エスパードラゴン 後 ×◯×
六回戦 エスパードラゴン 先 ◯◯
七回戦 マルドゥ 先 ◯×◯
八回戦 アブザンアグロ 後 ◯◯
九回戦 アブザンアグロ 先 ◯◯
8-1。
Day 2
十回戦 エスパードラゴン 後◯◯
十一回戦 ダークジェスカイ 後 ×◯◯
十二回戦 アブザンアグロ 先 ××
十三回戦 エスパードラゴン 後 ◯××
十四回戦 ダークジェスカイ 先 ××
十五回戦 ID
2-3-1。
10-4-1で121位。
Day 1は露骨に引きが強かったし、相手が土地詰まってイージーウィンもあったりして運が良かったです。
Day 2は十二回戦以降一転して引きが中の下程度で、相手はマリガンもなく普通に回っていて踏み潰されました。
上振れないと厳しいのはわかっていたし、このデッキで勝てたら相当運が良いだろうなとは思っていたのですが、いざ負けると悔しいですね。
これで2月のPTの権利をとれるシーズンも終わってしまいました。
4月のPTは、来年度から学生から社会人になるのでほぼ確実に出れないため競技マジックはしばらくお休みします。
社会人になってからの忙しさが想像もつかないためこれからどうマジックと付き合っていくかはわかりませんが、おそらく完全にやめることはないと思うのでみなさんこれからもよろしくお願いします。
それでは。
おわり。
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